世の中には大学院で別の大学に行くという選択肢があります!!


特に理系の大学では多くの人が修士課程と呼ばれる大学院へ大半の人が進みます。

その時に院試と呼ばれる大学院の入試があります。


院試は大学によっては内部生の人数以上に枠が広い事も多く

ほとんどの大学で入試よりは簡単です!!

東大にもだいぶ簡単に(入試と比べるとね)入れてしまいます。
(ちなみに大学の学部時代ぜんぜん勉強しなかった私も東大の大学院に合格しています。。。)


世間一般では最終学歴がその人の学歴になるので

学歴ロンダリングとも言われています。


この大学院で別の大学に行くというのは

素晴らしい事なんじゃないかなって最近思います!




大学では一般的に4年生から研究室に所属して

研究者としての実践的な訓練をはじめます。

そして夏に院試があります。


院試で別大学を受けるメリットは3つです。


1、経験

別研究室に行く訳です。全く同じ事をやっているなんてありえないので、

少なくとも2つ専門を持てます。

また研究の進め方やノウハウや扱える装置等も2倍とまではいかないまでも

色々経験出来ます。

会社を何回も転職したりは難しいので

違う所で研究するというのを経験しているというのは

キャリアを考える上で大きいです。


2、人脈

研究室には20人くらいは人がいます。

新人も入ってきますしOBとなってもOB会等で繋がりは出来ていきます。

また近くの研究室とも繋がりがあったりしますし

授業等もあるので、新しい大学で大量に知り合いが出来ます。

東大だったら何十人という東大生の仲間が出来る訳です。

色々刺激を受けられますし、社会人になってからも

別の所で頑張っている友人との繋がりは大きいです。

もちろん元いた大学や研究室にも顔を出せるので純粋に仲間が増えて

大きな財産になります。


3、将来をもう一度判断出来る。

良くわからない学生時代に決めた学部や学科で

研究室や研究がどんなものかわからずに研究室に入ってしまった

という人も結構いるのではないでしょうか。

入って半年で自分の研究室がどんなものか、同期に話を聞いて

他の研究室は本当はどんな所か、

おもしろそうな分野はどこか

といった事がわかり自分の理想とする研究室はこんなだというイメージが出来、

判断する基準が出来た段階でもう一度進路を決められます。




理工系&バイオ系失敗しない大学院進学ガイド

大学受験白書理系編―23人の合格体験記

のような本も何故そのような大学院を選ぶかという観点でかなり参考になりますので

考えようかなって思っている人は是非読んでみてください。

後、気になる所があったら見学に絶対行ってください。

最低2年間濃密に過ごす場所です。気になる事は全部聞き、

日常の生活を見せてもらいましょう!


大学院は場所によっては内部生が圧倒的有利に作られていて合格するのが難しいところもあります。

(内部から推薦であがって行く人もいますし、
テストの問題や授業でやった事そのままみたいな所もあります)

そういう閉鎖的な所に行きたい場合は

情報収集能力または圧倒的な実力がないと苦しいです。

しかしチャレンジする価値はあるのではないでしょうか!!


別大学に行った友人は行って良かったと言っています。

私も別の大学の研究室に行って環境を変えておけば良かったなと少し後悔しています。
(何個か受かって行こうと思えば行けたのですが何を思ったか元いた研究室に残ってしまいました。)


企業もそういった変化を求めてチャレンジする人を評価してくれますので

最終学歴という観点を除いても、就活でも印象は良いみたいです。


ひとつ言えるのは理系の学生は大学院からでも環境を変えられます。

そして理系の大学生活にとって研究室の占める割合は大きいです。

参考記事1:理系大学の生活2(4年生編)
参考記事2:理系の大学生活(研究室色々編)


とりあえずこれだって確信が持てなくても勉強して大学に入ってみるという選択肢もある訳です。


是非参考にしてみてください。