今年(2013年)のセンター試験では現代文が難しかったといのが話題になりました。

そして東大の前期試験でも数学が難化して話題になっているみたいですね。

こういうニュース1つを見ても

受験って運の要素が大きいなってつくづく思います。


どんな問題が出るかで受験生の運命はがらりとかわってしまいます。

1点差で落ちる人が何人もいるような団子状態の中で

数学で1問知っている問題が出るかどうかだけで10点以上変わって来ます。


例えばある科目が難化すると、その難化をものともしない、

その科目が超得意な人は他の受験生と大きな差を付ける事が出来ます。

この一教科で合格が決まってしまう程の大きなアドバンテージとなります。

しかしちょっと得意程度の人はあまり解けなくて

本当に苦手な人と差が付かなくて損してしまいます。



一方問題が易化すると超得意な人はその科目で他の人と差が付けれずに損します。

易化すればその問題が解けるちょっと苦手な人は得しますし、

易化してもあまり解けない超苦手な人は大きな差をつけられて損します。


毎年問題の難しさは変わります。そしてこのように大きく結果も変わります。

出題の傾向がガラリと変わる事もあり、そこでも逆転は起きます。


ただでさえ受験はだいたい同じくらいの実力の人が受けます。

合否が出題問題に左右されないのは

その中で最上位層と最下位層くらいでしょう。

受験生にとってそれくらいどんな問題が出るかというのは死活問題です。


それに加え、どんなに気を使っても当日体調が悪い事もあるでしょう。

多くの受験の合格者と不合格者の間に

実力の差はほとんどないといっていいでしょう。

はっきりいって受験は運の要素がかなり大きいです!
(というか人生運は切っても切り離せません。)


必死に頑張って勉強したのに、

その結果が運に左右されてしまうのは

納得いかないという人も多いのではないでしょうか。



よくここで言われているのは

運に左右されないためには圧倒的な実力を付ければいい!

という事です。

もちろんその通りでこれが出来るというのであれば

これがベストですのでやってください。

まあ多くの人にとってはそれが出来るなら苦労しないよという所でしょう。


野球でプロから注目されるためには

常時150kmを超える剛速球と抜群のコントロールとキレの良い7色の変化球

全てを身に付ければ良いと言っているのとたいして変わりありません。



ぐうの音もでない正論ですが、なんの役にも立たないです。

必死に勉強して合格ラインギリギリに届かせるのが受験勉強です。



では手はないのでしょうか?

ひとつの答えはなるべく運の要素に左右されないために、

少しでも合格する確率を高くするために、

守りの受験という戦略を取るという事です。


具体的に言うと

運の要素がかなり大きい科目である

数学(や現代文)に費やす時間を最小限にして、

基本的にはやればやっただけ点数が伸びて運に左右されにくい教科である

英語、化学、生物(文系科目もある人は古文・漢文や世界史、日本史も)

やコスパのいい物理に時間をつぎ込むのです。


時間が掛かり点数の安定しない数学に期待しないで

落とせない基本的な問題や頻出問題だけは確実に解きに行く。


他の問題は出来なくて当たり前で出来たらラッキーくらいの感覚で

他科目だけで合格点を狙いに行くのです。


東工大でも東大にも数学0完で受かっている人が毎年のようにいます。

こういう戦略を取れば同じ勉強時間でも

数学や国語といった運の要素がでかい科目に影響されにくく、

どれか1科目易化したり難化したりしたくらいではビクともしないでしょう。


逆に自分の実力以上の大学に受かりたかったら、

または勉強をはじめるのが遅くて

勉強するための時間が足りなかったら

化学や英語は最低限にして

数学や物理で勝負に行くという手段もあります。


解ければ勝ち、いわゆる攻めの受験です。

(参照記事:受験科目の特性-合格点を取るために何をどう勉強するか?



そしてもう一つは選択肢を増やすという事です。

1回きりの受験だと運悪く落ちる事はあっても、

何発か打てば実力があれば受かります。


ひとつの大学にこだわらず、

いくつか行きたいと思える場所があれば

安心して必要以上に気負わず受験が出来ます。


普通に併願する意外にも

センター利用、後期試験など色々な選択肢があり、

それぞれで受験戦略も変わってくるでしょう。



人生は一度きり

運の悪さを嘆いて後悔する事がないようにベストを尽くしましょう。

色々な選択肢を考慮に入れて

運に左右されない戦略を是非考えて見てください。