数学の受験の話題となると何かと出てくる青チャート

(チャート式の中で2番目に難しい青い表紙のチャート式の事
難しい順番に赤→青→黄→白の順)

これは受験の神様、和田秀樹先生 が「数学は暗記だ

等の本にて網羅系の解法暗記用参考書として青チャートを勧めているために

受験生の間では超定番となっています。


定番の参考書には注意が必要です。

皆が使っているという事は、当然合格者の中にも多く使っていた人がいて

その人達が使ってた参考書として紹介されるので更に定番になるからです。

良いから定番になるのではなく皆使ってるから定番になるパターンです。


皆が勧めている参考書というのは酷い参考書という事はあまりないですが、

必ずしも良書ではありませんし、

他の人と同じ事をやっても差は付けられません。 


特に青チャートのような参考書はやるのに膨大な時間がかかるだけに、

扱いが難しい注意が必要な参考書です。

少なくとも誰もが使うような種類の参考書ではありません。



ちなみに私は受験時代青チャートを一通りやった人間です。

無駄だったとは思いませんが問題量が多すぎて

自分の中で処理しきれませんでしたし、

やった時間ほど数学が出来るようになったなとは感じませんでした。


青チャートはいわゆる網羅系の参考書です。

基礎を理解し習得するための参考書ではなく、

一通り数学の基礎を学んだ人が、

応用問題の解法を覚えるためにある参考書です。


そして網羅系というだけあって様々な問題が収録されていています。

裏を返せばほとんど出ないような問題も載っているのです。


青チャートに載っている問題の解法を理解して覚え、

自分のモノとして扱えるようになれば

確かに数学の実力はガツンと上がるでしょう。


それが出来る人にとっては紛れも無い良書です。

数学を武器にしたい人には是非やって欲しい本でもあります。


ただ解法を理解して暗記するには問題数が多すぎるのです。
(もちろんやるのは例題だけとしてです。)

高い網羅性と問題数はトレードオフなのでしょうがないですが。。。


解法暗記というのは何回も何回も目を通し、自分でもやってみて

ようやく覚えられる(というか身につく)ものです。

これだけの量があってそして難しい問題を

何周もやるほど余裕のある人がどれくらいいるでしょうか?

中途半端に1週とかしてもほとんど意味がないです。


それならば基礎的なもっとスピーディーに出来る

参考書や問題集を何回かやってしっかりと解法を身に付け
(例えば、チョイス数学基礎問題精講チェック&リピート
網羅系をやりたいのであればより基礎的な白チャートもあり)

その後はより実践的で頻出問題を中心に扱った参考書や問題集で
1対1プラチカやさしい理系数学天空への理系数学、等)

応用的な問題の解法を覚えながら演習した方が

数学の点も伸びるし、間違いなく他の教科をやる時間も出来ます。

それに数学を得意にしたいのであれば、

計算力を訓練する方が有効だったりします。
(参考記事:数学が得意になる凄いコツ!


数学は時間を掛けて勉強するべき科目ですが、

多くの人にとっては青チャートはオーバーワークです。
 
時間があって数学を勝負科目にしたい人意外は

本当に必要かどうか考えてみる事をオススメします。

勿論定番になるだけあって良い参考書には間違いないので、

やるのであれば是非血肉として数学を武器にしてください。


青チャートに限らず皆が使っている定番の参考書は

自分の目指すゴールに本当に必要なのか良く考えて見てください。