今回は個人的にお勧め出来ない、多くの人が陥りがちな勉強法を紹介します。

高校時代はもちろん、大学時代にも同じような勉強法で

挫折した人を何人も見て来ました。

もちろん私も何回か挫折しています。


それは参考書を読んで勉強するという事です。

特に網羅型の参考書(≒厚い参考書)は厄介です。

『俺はForest(英語の有名網羅型参考書)を完璧にするぜ』
青チャート(数学の有名網羅型参考書)の解法を全部覚える』 
『入試は教科書から出るから教科書をマスターする』

と言ってはじめから読み始めて挫折した人を何人も見ています。
ほぼ死亡フラグと言っても良いと思います(偏見?)


教科書はともかく、上述したForest や 青チャート はとても良く出来た参考書ですが、
少なくとも受験期に前から全部やっていくものではないです。

その理由は

①参考書を読むというのは勉強として相当に効率が悪い
 勉強の基本は基本的な問題を繰り返し解く事(アウトプット)です。
 もちろん問題も付いていますが、網羅型参考書は、分厚いため繰り返し解く事に向いていません。

 もちろん最低限インプットも必要ですが、
 理解するために適した分かりやすい参考書はいくらでもあります。

②網羅型は受験に出にくい事やマニアックな事まで書かれていて
 どこが大事かわかりにくい。

 歴史の教科書は縄文時代からはじまります。しかし縄文時代はテストに出る事は稀です。
 同じようにどの教科も重点的に勉強した方が良い事は決まっています。
 時間は有限です。余裕がある人以外は、完璧主義に陥ってはいけません。
 ほぼ出ない所は捨てて、出る所をもう一度勉強しましょう。

網羅的参考書は、辞書的に調べるために使ったり、自分の理解が薄い部分を補ったり、
解法を部分的に覚えるために使うものです。

持っていると役に立ちますが、相当粘り強い性格でない限り、
間違っても前からコツコツやってはいけません。

私自身も過去の記事(青チャート不要論!定番参考書も疑え定?)でも書いたように、
色々な問題の解答を覚えるのが大事だと思い、青チャート基本問題を必死にやったのですが、
(一日数問、わからなかったらすぐ回答見て次の日とかに復習とやり方は悪くなかったと思います)
消化不良となってしまって掛かった時間の割に身に付く量が少なかったです。

もちろんコツコツと高校1年、2年から勉強している時に使うとかであれば話は別で
凄い力が付くと思いますが、そんな事が出来る人は悠々と志望校に受かっていくでしょう。

受験勉強をはじめようとして参考書を調べるとこれらの網羅型参考書は評価が高く、
〇〇を完璧にすれば大丈夫みたいな風説が飛び交っている事から
陥りやすい罠だと個人的に思っています。
(もしかしたらやり遂げて受かっている人もたくさんいるのかも知れませんが、
大学時代の友人とかと話していてもそういう勉強していた人は聞かないです)

参考にしてみてください。