アメリカほどではないですが、日本もまだまだ学歴社会です。

学歴がなくても仕事が出来る人はいますし、

高学歴でも仕事は出来ない人もいます。

それなのに学歴社会がなくならないのは何故だろうと思っていたのですが、

最近その理由がわかりました。

そしてこれからも学歴社会はそう簡単にはなくならないです。


その主な理由は以下の3つです。
①学歴と仕事の能力はある程度相関がある 

一部の特別な仕事を除くとぶっちゃけ現代社会の仕事は誰でも出来ます。
理系の仕事だってある程度高度な知識は求められますが、
意欲があって最低限の基礎的な学力があれば、勉強と経験で十分戦力になります。

となるとどういう人が仕事が出来るかというと、
嫌だけどやれなければならない事を、
コツコツまたは要領良く、しっかりと出来る人が欲しいという事になります。

そうなると学歴の高い人を取るのは理に叶っています。
学校の勉強を頑張りたい人なんでほとんどいないと思います。
それにも関わらず自分の将来のために、辛い受験勉強を乗り切った人であれば、
会社に入っても必要であれば、計画的に努力して上を目指す能力が
ある可能性が高いとみられます。

これは体育会系が強いのも同じ理由です。
辛い練習や上下関係の中で、自分の能力を向上させチームの勝利を目指すために
もしくは認められるために頑張る事が出来る可能性が高いのです。


②同じ事をしたり同じ事を言っても、同じ評価をされる訳ではない

イチローが『積み重ねが大事だ』と言うと感動し心を動かされる人がたくさんいるでしょう。

それに対して私が『積み重ねが大事だ』と言っても
何当たり前の事偉そうに言っているんだと思われるくらいです。

それと同じで、仕事で考えを述べた時の説得力も違いますし、
何か間違った事を言っても、

高学歴(例えば東大卒)の人が言う ⇒ なんか勘違いしてしまったんだな
低学歴の人が言う ⇒ こいつ勉強していないなorやっぱりバカだな

のような事が多々あるのです。
それが良いとか当たり前とは思いませんが、実際そういう世の中です。


③多数の人を測る物差しは学歴が一番便利

例えば、入社試験の時を考えてみると分かりやすいと思います。
あなたが入社したい会社にはたくさんの入社希望者がいます。
何千人、何万人もの中から100人を選ぶとすると、
ひとりひとりを細かく見るのは限度があります。

そしてだんだん即戦力が求められるように変化してきているとはいえ、
会社に入ってから必要な能力というのは、会社に入って身に着けるものという
文化は根強いです。なので、会社では、ポテンシャルが高い人を取りたい。

それを、履歴書、エントリーシートでまずふるいに掛け、
30分そこらの面接で取る人を決めなくてはいけないのです。
そう簡単に人の能力は分かりません。

学生時代にボランティアを頑張って来た人と、バイトを頑張って来た人、サークルでリーダーだった人・・・etc
色々な方向で頑張った人の中で順番を付けなくてはいけないのです。

そして人事担当者もサラリーマンです。自分が何故その人を取ったか説明する必要があるのです。
そう言った時に、東大卒とかは大きな理由(言い訳)になります。
同じ基準で、明確に差が分かるからです。
頭が良くて、しかも受験を頑張ったので努力が出来る人間だと判断しました。と言う事が言える訳です。

会社に入ってからも同じです。
色々な仕事をしている人がいて、色々な能力の人がいる。
調整が上手い人、考えるのが得意な人、プレゼンが上手い人、器用な人、処理能力が高い人・・・
どれが優れているかわからないです。そういった時に、学歴はひとつの尺度になってしまっています。
②で述べたように同じ事をしても評価が変わってしまうのでなおさらです!


このように学歴社会となっているのは理由があるのです。
もちろん、一部業界では学歴なんて関係ありません。
それは結果が明確に数字で出たり(例:営業=売上額が高い人が優秀)
必要な能力が明確だったり(例:プロ棋士=将棋の強さ)

しかしほとんどの業界ではそうなっていません。
そうであれば、そういうもんだと割り切って、勉強して、学歴を得てしまうのが一番得です。

時代はどんどん変わって、世の中はどんどん便利になりますが、
人はそんな簡単に変わりません。
これからも学歴社会はおそらく続いてしまいます。

じゃああなたはどうするか?個人的には勉強して学歴を得る事をおすすめします。
たった1年や2年勉強するだけで将来の色々な可能性が開けるからです!!